そして
――当日。
「おはよう、美鈴。」
「お、おはようです…陸斗君。」
やっぱり名前で呼ばれるとドキドキする!
私達は駅で合流すると、電車で海へ向かう。
「海に遊びに行くの初めてだな。」
「へ?」
私は陸斗君を見る。
「俺の家は家族でどこかに行くとかあまりなかったからな。」
「そっかぁ…」
「だから、今日すっげー楽しみだった。」
「わ、私もだよ!私も海はあまり行かないから…」
「たくさん遊ぼうな。」
「うん!」
けど
やっぱり、緊張!
陸斗君と二人で海。
「すごい人だな。」
「遊園地とか色々あるからね。ここら辺。」
陸斗君と二人で電車って変な感じだぁ。
…あ…
ある駅に停まると、人がたくさん乗ってきた。
わわっ…
「美鈴っ!」