それでも、キミが好きなんだ




…って


何、素直に言ってんだろ…私…



…あ…


陸斗君の顔は真っ赤。


「陸斗君?」


「そんな事言われたら…帰したくなくなるだろーが。」


「…え?」


り、陸斗君っ。


「あ、あの…」


や、やばい…。


「まあ、夏休みは警備ゆるくなるし…お前の部屋泊まっても大丈夫だと思うけど?」


陸斗君が言う。


「だ、だめだよっ。それは…」


緊張するし…


「冗談だって。」


「うっ…」


「近々、海行こうぜ?帰省前にもう一回お前に会いたい。」


「う、うん!」


「寂しい時はメールか電話してくれても構わない。」


「わ、分かった。」


「じゃあ、寂しいけど…また今度な?」


陸斗君は私の頭を撫で、言う。



「う、うんっ…じゃあ…」


「…美鈴。」


へ?


ま、また名前で呼ばれて…