夕飯を食べると、
私は理世ちゃんとお風呂へ。


「気持ち良い!」


「うん!」


「美鈴、大丈夫!今日こそは頑張ろ。」


「けど…」


「大丈夫だから。」


理世ちゃんは笑って言う。



理世ちゃん?




「いい湯だったなぁ!陸斗。」


「お前、小学生じゃないんだから風呂で泳ぐ癖やめろ。」


「だって!」


お風呂から上がると、陸斗君と浩太君に会った。



…あ…


陸斗君、浩太君とも普通に…



…じゃなくて!


「り、陸斗君!」


声が震える。


やだ、そんなつもりないのに…。



泣いちゃだめ!


ちゃんと!



「桜沢!」


…えっ…


陸斗君は私の腕を掴む。


「陸斗?」


「悪いけど、桜沢借りる!」


えっ!?


陸斗君は私の手を引き、走り出す。



陸斗君っ!?