それでも、キミが好きなんだ




「当たり前でしょ!好きな子を守るのは男として当然だし。」


す、好きな子…。


「あ、ありがとう。」


「これからは一緒に登下校しよう?」


「え?」


「もちろん、犯人が見つかるまで。また何かあったら心配だし。」


「浩太君…」


「だから、大丈夫だよ!」


「ありがとう…」


「うん!」


「あ、あのね…」


「ん?」


「陸斗君には言わないで欲しいの…」


「え?」


「気にしちゃうと思うから…。」


中傷が書かれた手紙の内容から察すると、陸斗君を好きな人の仕業っぽかったから。


きっと

陸斗君はそれを知ったら気にしちゃうから。


陸斗君は何も悪くないのに…



「分かった。」


「ありがとう!」


「さて、帰ろっか。部屋まで送る。」


「寮までで大丈夫だよ?」


「だめ!」


「あ、ありがとう…」


浩太君はやっぱり、
優しいなぁ。