それでも、キミが好きなんだ




私は陸斗君の隣の席に座る。


やばい。

すごくドキドキしてきた!


きっと

クラスよりバスのが距離が近いからかな…。


「陸斗君、ありがとう!」


私は陸斗君にお礼を言う。


「お前、バス苦手ならちゃんと言えよ。ま、俺が気付いたから良いけど。」


「は、はい!」


「…ったく。」


やっぱり落ち着かない。



陸斗君といつもより少し近いだけなのに。


すごくドキドキしちゃう。



な、何か話さなきゃ。


「り、陸斗君!お菓子食べる?」


私はマシュマロを陸斗君に見せ、言う。


「マシュマロか。」


「チョコレートマシュマロだよ!甘くて大好きなんだぁ。」


「ぷっ…小学生かよ、お前は。」


「へ?」


「どう見ても、小さな子供向けだよな。うさぎのプリント、されてるし。」


こ、子供!


「うっ…」


私ってやっぱり幼いのかなぁ。