それでも、キミが好きなんだ




すると


「美鈴ちゃん!?」


「やべっ…」


…あ…


女の子は窓から姿を消した。


だって、夏穂さんが来たから。



「夏穂さん…」


「大丈夫!?一体、誰が…」


「大丈夫です…」


陸斗君が大好きだった人。



「待ってて、私が新しい制服持って来るから…」


「あ、ジャージ取りに行くので大丈夫です!」


夏穂さんに取りに行かせるのは申し訳ない。



「そっか。あ、せめて拭かなきゃね。」


夏穂さんはハンカチで私の濡れた顔を拭く。


「美鈴ちゃん、私の事…怒ってるよね。」


「え?」


「良いの。私は陸斗にひどい事をしたから。陸斗は私をちゃんと想ってくれてたのに…」


…っ…


「けどね、今は普通に陸斗から話すようになったの。」


「え?」


「普通の友達としてね。陸斗も前に進んでるんだね。」


…っ…