それでも、キミが好きなんだ




そして


「じゃあ、またね!」


浩太君はそう言うと、
バイトへ向かった。



行っちゃった…。


「あ、あたしも用事あるんだった!」


理世ちゃんが言う。


「へ?」


「またね、美鈴!」


…あ…


理世ちゃんも行っちゃった。



もしかして、気使わせちゃったかな。


後で理世ちゃんにお礼言っとこう。



「…桜沢。」


「ん?」


「今年も夏休み、帰省するのか?」


「うん!8月からかな?」


「じゃあ、夏休みの初めは大丈夫か?7月下旬辺り。」


「あ、うん!大丈夫だよ?」


「じゃあ、一緒にライブ行こうぜ。」


「…え…」


「桜沢が行きたがってたライブ。」


「あ、あのバンドの?」


「ああ。チケット、簡単にとれるしさ。」


「い、行きたい!」


「じゃあ、一緒に行こうぜ。」


…え…