「疲れたな、陸斗。」
「ああ。」
二人が応援席に戻ってきた。
やばい、
ドキドキしてきた!
「あ、美鈴ちゃんがパンクしてる…」
浩太君が笑いながら言う。
やばい、怖い…。
二人三脚ってペア一組が遅れたら、後が大変だし…。
うぅ…
だけど
「大丈夫だ。桜沢ならやれる。」
陸斗君は私の頭を優しく撫で、言う。
…え…
「陸斗君…」
「桜沢、頑張って練習してたの知ってるから。」
陸斗君…。
「大丈夫だよ、美鈴ちゃん!頑張れっ。」
「美鈴、ファイト!」
「理世ちゃん、浩太君…」
みんな…。
「あ、ありがとう!私、頑張る!」
私が言うと、みんなが笑う。
大丈夫、大丈夫…。
「桜沢!」
私が応援席から離れようとすると、陸斗君が私を呼ぶ。


