「なら、良いが…」


「ありがとう、心配してくれて。」


私が言うと、陸斗君は私の頭を優しく撫でる。


「当たり前。友達なんだからな。」


友達…。


「さて、そろそろ体育館戻ろ?」


「ああ。」



陸斗君に優しくされると、たまらなく嬉しい。


心配かけてこんな事思うのはいけないけど…



例え、それが友達の優しさでも…。



それでも良い…。


優しくされる事が
ただ、嬉しいんだ。






その後は体育館に戻り、
私は見学する。



「陸斗!」


「おぅ!」


陸斗君はリレーの練習をしていた。



カッコイイなぁ…。


気付いたら、目で追ってるんだよね。



陸斗君、ごめんね。


友達として頑張るって言ったのに…



やっぱり、友達として見れないんだ。


陸斗君が他の人を好きだと聞いて、素直に応援なんてできないの…。


辛いんだ…。