すると


「先生!こいつ、足痛めたみたいなんで…保健室連れて行きます。」


陸斗君が先生に言う。


「だ、大丈夫だよ!陸斗君。一人で行ける。保健室まで遠くないし…」


「だめだ。お前はすぐ無理するからな。」


「あ、ありがとう…」


「歩けるか?」


「だ、大丈夫…」


陸斗君があんな怒ったの初めて見たかも…。



陸斗君は気付いてたんだ。







「…っ…」


「これで大丈夫だ。湿布貼っとけば何とかなるだろう。」


「あ、ありがとう…陸斗君!」


保健室の先生が不在な為、陸斗君が私の足を手当てしてくれた。



「とりあえず、今週は体育は休んどけ。」


「は、はい…」


「無茶するなよ?」


「う、うん!」


「天宮にはちゃんと俺から言っとくから。」


「…え…」


「また足痛めたら辛いだろ。」


「大丈夫!我慢しないようにするから。」