放課後…しかないかな。


私は陸斗君に渡すお菓子を見つめる。



「高山君、これ受け取って!」


「ケーキあげる!」


あ、あんなにたくさんとか大変だなぁ…陸斗君も。



やっぱりモテるんだなぁ。






――放課後。


「美鈴ちゃん、クッキー美味かったよ!ありがとう!」


浩太君が笑って言う。


「いえいえ。良かった、喜んでくれて。」


すると


「桜沢さん、手伝って欲しい仕事があるの!」


先生が来て、私に言う。


「あ、はい!」


どうしよう!

陸斗君、帰っちゃうよ!


まだ、渡せてないのに…



陸斗君は女の子に囲まれてる。


うっ…無理なのかなぁ。






「お疲れ様。」


「は、はい…」


意外と仕事たくさんだったなぁ…。



陸斗君、帰っちゃったよね。