――翌日。


陸斗君…今日は来るかな。



「お、おはよう!」


…あ…


「おはよう、桜沢。」


「陸斗君…」


朝の仕事を終えて行くと、陸斗君が教室にいた。



今、教室には私達だけ。


…あ…


「陸斗君、ほっぺ…どうしたの?」


「親父に殴られた。」


私が聞くと陸斗君が笑って答える。



陸斗君の頬…ちょっと腫れてる。


「管理できなかったお前が悪いってさ…」


「そ、そんな!」


陸斗君は…


「良いんだ。親父はああいう人だから。それに、事実だし…」


「陸斗君…」


「俺はもう大丈夫だよ。ありがとう…桜沢。心配かけて悪かった。」


「わ、私は…陸斗君の友達…だもん!」


「おぅ。サンキュー。」


陸斗君…。



少しずつ、陸斗君が元気になってくれると良いな。