――登校日。
冬休みが終わり、
登校日。
だけど
陸斗君は学校に来なかった。
大丈夫…かな。
それに…
「聞いた?高山君、彼女と別れたらしいよ!」
「聞いた!宮瀬先輩、二年の先輩と付き合い出したらしいね。」
もう、噂になってる…。
「チャンスじゃん!高山君に近付く。」
「今までは宮瀬先輩とずっと付き合ってたから入り込めなかったもんね!」
どうして、みんなはそんな事が言えるの?
陸斗君の気持ち、考えてよ。
私…
「美鈴。」
理世ちゃんが私の元に来た。
「陸斗君…大丈夫かな。」
「美鈴は優しいね。高山と彼女が別れたら普通は嬉しいんじゃないの?」
「その気持ちはないとは言えないかもしれない。けど…陸斗君の気持ちを考えたら辛いのもあるんだ。」
だって、
陸斗君はずっと彼女を
好きだったから。


