それでも、キミが好きなんだ




誰かに自分が作った料理を食べて喜んで貰えるのってこんなに嬉しいんだ。


「美鈴、良かったね。」


「へ?」


理世ちゃん?


「高山に喜んで貰えて。」


「な、何で陸斗君限定!?」


「だって、美鈴は分かりやすいし。」


「な、何が?」


「高山が好きなんでしょ?」


…っ…


「り、陸斗君は大切なお友達だもん!」


「へぇ?」


理世ちゃんがにやにや笑う。


ち、違う!


きっと違うよ。

陸斗君は初めてできた男友達だからこんなにも気になるんだ。



だけど



――放課後。


「陸斗、帰ろうぜ。」


「ああ!」


陸斗君、帰るんだ…



あ、挨拶しなきゃ!


「り、陸斗君…バイバイ!」


ちゃんと目を見て挨拶。


「…じゃあな、桜沢。」


陸斗君は笑って言う。


――ドキッ。