だって


気持ちを気付かれたら、
陸斗君とはもう…



前みたいに普通に接してくれなくなるかもしれない。


それが怖いの。



だから、


この気持ちに気付かれないように友達らしくしてなきゃだめなんだよ。



寂しいとか言えない。


ただ、見守るしかない。







――翌日。


「美鈴ちゃん、高田ちゃん、カラオケ行かない!?」


うっ…だめだめ!

いつもの私らしくしてなきゃ。


寂しいのは仕方ないけど…



あっという間だもん。


あっという間…



「美鈴ちゃん!」


…はっ…


「へ?何?」


私は浩太君を見る。


「カラオケ、一緒に行かない?」


「え?」


「美鈴ちゃん、ぼーっとしすぎ。そんなに陸斗に会いたいの?」


「…え…」


「そんな顔しないでくれよ、辛くなるじゃん。」


「こ、浩太君…」


浩太君は切ない表情。