『美鈴の誕生日も近いし、ケーキも持って行くから。』
ケーキ…
「あ、ありがとう!お母さんの手作り、楽しみ!」
『それは良かった。じゃあ、また近くなったら電話するね?』
「う、うん!」
『またね。』
お母さんはそう言うと、電話を切った。
お母さん来るのかぁ。
楽しみだぁ。
来るのはお母さんだけで良かった。
もちろん、お父さんにも会いたいけど…
陸斗君と浩太君の事、
すっごく気にするかも。
…にしても
やっぱり、一ヶ月って
長く感じるなぁ。
陸斗君がいない。
それだけで毎日が大きく変わってる。
陸斗君は本当に特別な存在なんだ。
だけど
「やっぱり、連絡なんて出来ないや…」
私はただの友達。
それに、気持ちを気付かれちゃうのが怖い。
最近、気持ちが溢れ出しちゃうんじゃないかって思うと怖いの。