それでも、キミが好きなんだ




「サンキューな、桜沢。」


陸斗君は私の頭を撫で、笑って言う。


――ドキッ。


「あのさ、桜沢。」


「は、はい!」


「留学から帰ったら和食作ってよ?」


「へ?」


「桜沢の玉子焼き、食べたくなるだろうし。」


「じゃ、じゃあ…いっぱいいっぱい頑張って作るね!」


「おぅ、楽しみにしてる。」


陸斗君の為に美味しいの頑張って作るよ!







だけど


「定期試験、頑張るぞ!」


「浩太、やる気だな。」


「たくさん勉強したからね!」



試験が始まると、私は陸斗君と隣同士。


やっぱり緊張!



「桜沢、頑張ろうな。定期試験。」


陸斗君が笑って私に言う。


「うん、頑張ろうね!」


けど、

近くにいられるこの瞬間がとてつもなく幸せ。



だめだなぁ。


好きが止まってくれないな。