それでも、キミが好きなんだ






そして


「セット完了!」


…あ…


「ほら、見てみな。」


私は鏡を見せられる。


…わ…


いつもと違うメイク。

巻き髪をしてるからか、
いつもと雰囲気が変わる。


「すごい!」


いつもと違う自分…。


「やっぱり、美鈴も綺麗だよ!」


「そ、そんな事…」


「きっと、高山もびっくりだよ!」


「そ、そんな事…」


「ほら、行こう!」


「う、うん…」



何だかいつもと違う自分だから不思議な感じだ。





「み、美鈴ちゃん!?」


寮の外で待ち合わせしてた浩太君が私を見て驚く。


「綺麗でしょ?美鈴!」


理世ちゃんが笑って浩太君に言う。


すると



「や、やべぇ…」


浩太君は顔を真っ赤にして言う。


「浩太君?」


…あ…


浩太君もスーツだ。