「は、はい!」
「詳しい事は浩太が知ってるから。」
「わ、分かりました!」
「じゃあね!」
夏穂さんは私にそう言うと離れた。
やっぱり素敵な人…。
だ、だめだめ!
いちいちへこんでちゃ。
しっかりしなきゃ。
「クルージングパーティー…?」
「うん!夏穂さんに誘われて…」
寮に戻ると、私は理世ちゃんに話す。
「何、敵と仲良くなってんだ。美鈴。」
「へ?」
「けど、美鈴…ドレスとか持ってるの?」
「え?ドレス必要なの!?」
「当たり前でしょ。確か、夏穂さんの家が主催してるんだっけ?」
「多分…」
「じゃあ、ちゃんとしなきゃ。」
「ど、どうしよう!」
「美鈴、大丈夫!あたしが助けてあげる。」
「へ?」
理世ちゃん?


