が、頑張ろう。
――放課後。
「陸斗ー、行こうぜ。」
「ああ。」
陸斗君、帰るんだ…。
「美鈴、帰ろ?」
理世ちゃんが来て、言う。
「う、うん!」
「じゃあな。桜沢、高田。」
陸斗君が私達に言う。
「じゃあね。」
「ば、バイバイ…」
陸斗君のおかげだよ。
勇気出して、理世ちゃんと友達になれたのは。
「あ、桜沢。」
「は、はい!」
私は陸斗君を見る。
「良かったな。」
…え…
「あ、ありがとう…」
陸斗君…
「また明日。」
「う、うん!」
このドキドキと、頬の熱さは何なんだろう。
陸斗君限定なんだ。
こうなるのは。
「へぇ?美鈴は一人部屋なんだ?」
「う、うん。」
私は理世ちゃんと寮まで一緒に帰る。


