「妹分の好きな人、気になるよ!」
夏穂さんが言う。
…っ…
「いないですよ。好きな人なんて。」
「えー?」
本当はずっとずっと
陸斗君が好きで。
陸斗君だけが好きで。
陸斗君以外とか陸斗君以上とか考えられなくて。
けど
私のこの想い一つが二人を困らせちゃう。
だから
夏穂さんとも陸斗君とも
ただ、仲良く普通にする。
夏穂さんも陸斗君も
大好きだから…。
「そっかぁ。じゃあ、好きな人ができたら教えてね!相談乗るし。」
「ありがとうございます!」
こうするのが1番なんだ。
「可愛い雑貨屋さんね。」
「最近見つけたお気に入りのお店なんです。」
私と夏穂さんはお互いに行きたい場所に二人で行く。
お姉さんがいたら、こんな感じなのかな。
私のお姉さんに夏穂さんは素敵すぎるけど。


