り、陸斗君…


「陸斗、美鈴ちゃんのお父さんみたいだな。」


浩太君が笑って言う。


「桜沢は身体が弱いからな。すっげー心配。」


陸斗君…


「大丈夫だよ!私、身体強くなってきたし!」


「油断は大敵だ。倒れた奴が何言ってんだよ、バーカ。」


うっ…



やっぱり、陸斗君って時々きつい。


けど

優しいんだよね。


「分かった!私、陸斗君の言う事聞きます!」


「よし。じゃあ、俺らはもう行くから。夕飯時まで寝てろ。」


「へ?9時にも寝るんだよね?」


「だめだ。とにかく休め。心配だからな。」



陸斗君って心配性なんだ。


ぷっ…


私は笑う。


「何だよ、桜沢。」


「そこまで心配してくれて嬉しいよ、陸斗君。ありがとう!ちゃんと休むね。」


私は笑って言う。



すると


「じゃ、じゃあな!」


照れちゃったのかな。



陸斗君は私の部屋を先に出た。