「すっげー心配したんだからな!…ったく、無理するなって言ったのに。」


「ご、ごめんなさい!」


「良いよ。今は元気みたいだし。とにかく、今日はさっさと寝ろ。良いな!」


陸斗君が言う。


厳しい口調…。



だけど


優しい言葉。



陸斗君が心配してくれた事が嬉しい。


陸斗君の優しいとこが
大好き…。



「ありがとう、陸斗君!」


「…ったく。」


私が言うと陸斗君は笑う。



「美鈴、夕飯は学食からあたしが運んであげるから。」


理世ちゃんが言う。


「あ、ありがとう!」


「桜沢、絶対、9時に寝ろ。」


陸斗君が言う。


「は、早くない!?」


「だめだ。明日は休みなんだし、とにかく休め。じゃないと、寝てるかどうか桜沢の部屋に見に行くしかないな。」


「そ、それはまずいよ!陸斗君は男子だから侵入者扱いされちゃうよ!?」


「だったら、素直に寝るんだ。良いな?」