た、高山君…。


高山君は私の事、
嫌なのかな。



いつも素っ気ないっていうか、無愛想。


まぁ、いつも誰に対しても無愛想だけど…



高山陸斗君。


超有名企業の社長の息子でルックス、成績、スポーツ全てが完璧なクラスの人気者。



私とは無縁な人だなぁ。


冷たいし。



何だか怖いです。





――ガラッ。


…あ…


「今日はでっかいピアスつけてるね。」


「援助交際してるって本当なの?」


彼女が教室に入ったとたん、クラスがざわつく。


た、高田さん。


高田理世。


金髪に近い茶髪でいつも派手なアクセサリーをじゃらじゃら着け、スカート丈は学園で一番短いと言っても良いくらい短い。


この学園は私立名門校だから彼女みたいなタイプはもちろん浮く。



高田さんもいつもクールな感じだから話しかけづらいんだよね。


いつも一人でいるから話しかけるべきなんだけど。