それでも、キミが好きなんだ



こ、浩太君!


「本当!あ、あたし…何か頼まなきゃ!」


「こちらへどうぞ。」


私は夏穂さんを席へ案内する。



「美鈴ちゃん、ありがとう!」


「いえ!」


「あ、あたし…苺パフェとアイスティーね。」


「わ、分かりました!」


私は調理室へ向かう。



はぁ…


どうしたら、胸の痛みが治まるのかな。




「じゃあね、美鈴ちゃん!」


「は、はい!」


「悪いな、桜沢。無理しすぎるなよ。」


「あ、ありがとう!陸斗君…」



「陸斗、行こう!」


「はいはい。」


夏穂さんが食べ終わると、陸斗君と夏穂さんは教室を出る。



どうして、


私じゃないんだろう。

陸斗君の隣を彼女として歩きたい。

けど

それは絶対叶わない。


だって

夏穂さんは私よりずっとずっと魅力的で素敵な陸斗君の彼女。


なのに

どうして、こんな事思っちゃうんだろう。