それでも、キミが好きなんだ




「あ、ありがとうございます!そ、そんな事ないですよ。」


「ううん、美鈴ちゃんは全てが可愛い!」


夏穂さんは私に抱きつき、言う。



な、夏穂さん。


綺麗で優しくて子供みたいに可愛いとこもあって、魅力的な人。



やっぱり憧れちゃうなぁ。


私の憧れの人は大好きな人の彼女。



胸が痛いなぁ。


「美鈴ちゃんの料理、食べたかったなぁ。昨日はうちのクラス忙しくて行けなかったんだ。美鈴ちゃん、料理係だったよね?」


「は、はい!今日は午後からホール係に回ってて。」



「へぇ!」


「けど、お土産用のクッキーは私が作りましたので…」


「本当?じゃあ、買わなきゃ!」



すると


「夏穂、どんだけ桜沢好きなんだよ。」


陸斗君が夏穂さんに言う。



「だって、可愛いんだもん。小動物みたいで!」


しょ、小動物!?



「確かに小動物みたいに可愛いっすよね!」


浩太君が言う。