それでも、キミが好きなんだ




「美鈴、可愛い!」


理世ちゃんが笑って言う。


「は、恥ずかしいよぅ…」


こんなカッコ初めてするから。


「おっ!」


「桜沢さん、結構似合うな!」


男子達が私を見て言う。


「美鈴ちゃん、かなり萌え!やばいな。」


浩太君が言う。


こ、浩太君!



うっ…人見知りと恥ずかしい気持ちいっぱいな状態でホールやるのかぁ。



すると


――ガラッ。


「おい、いくら客がいなくなったからって休むな…」


委員会に行ってた陸斗君が来て言う。



…あ…


陸斗君…


「桜沢…」


うっ…

かなり見られてる。


「へぇ、すっげー似合ってるじゃん。」


陸斗君が言う。



…え…


「あ、ありがとう…」


「一緒に頑張ろうな、ホール係。」


「う、うん!」