それでも、キミが好きなんだ




「また明日な。」


「う、うん!バイバイ。」


私は陸斗君にそう言うと、理世ちゃんと教室を出る。



明日もいっぱいいっぱい楽しもう。


今日は陸斗君と少しでも回れて嬉しかったなぁ。



明日も一緒に回れなかったとこ、回りたい。


けど



そんな事言えないな。


私は陸斗君の彼女じゃないから。






――翌日。


「えっ!?」


「お願いします、美鈴ちゃん!」


うっ…


「今日は一般客がたくさん入るのに休んだ子がいてさ。」


「け、けど…私は料理係…」


「大丈夫だよ!桜沢さん。」


私が悩んでいると、料理係の子達が言う。


「へ?」


「うちら、大分慣れてきたし!任せて!」


みんな…


「お客さんが落ち着いてきたら美鈴ちゃんは料理係に戻って良いから。」


浩太君が言う。