「う、うん!」
少しずつ変わりたい。
今は弱虫でびびりな私。
だけど
いつか、変わるんだ。
「と、友達になってくれて…ありがとう!」
私が言うと高田さんは笑う。
頑張って良かった。
私は陸斗君を見る。
すると
陸斗君は笑った。
――ドキン。
何なんだろ、これ。
何か、変だ。
私、おかしい。
――昼休み。
「美鈴、お昼一緒に食べよう!」
美鈴!?
「高田さん…」
「あたしは理世で良いよ?」
「り、理世ちゃん!」
「うん!」
友達…なんだ。
本当に。
「良かったな、桜沢。」
陸斗君が私に言う。
…あ…
「陸斗君のおかげだよ!ありがとう!」
ちゃんとお礼言わなきゃ。
「けど、頑張ったのはお前だろ?」
…え…
陸斗君…。


