それでも、キミが好きなんだ




もしかしたら


高田さんも…。



本当に怖い人だったら
大変だけど。


けど…

頑張って話しかけなきゃ。


…あ!


私は持って来たティーン雑誌を鞄から取り出す。


確か、良い記事があったなぁ。



あった!


新学期に友達を作る方法特集だ!

えーっと…


持ってる物を褒める。

こ、これかな。


やっぱり。



「何見てんだよ。」


陸斗君がいきなり私から雑誌を奪う。


「わわっ…」


「こんなの気休めにしかならないだろーが。」


「だ、だって…」


「さっさと行け。雑誌読む暇あったら行動しろ、バカ。」


や、やっぱりきついよ!



陸斗君は…


けど

「大丈夫だ。」


陸斗君は私の頭を撫で、言う。


――ドキッ。


「が、頑張ってみる…」


「おぅ。」


怖かった陸斗君とも話せるようになったし。


大丈夫!