「…分かった。」
…あ…
「悪い、俺…行かなきゃ。また明日な。」
陸斗君は電話を切ると、私に言う。
「あ、うん!」
「悪いな。ゆっくり話せなくて。」
「だ、大丈夫だよ!」
「またな。」
「う、うん…またね。」
陸斗君は私から離れた。
夏穂さんのとこ、行くのかな。
急いでるみたい。
だめだなぁ…
胸が痛い。
分かってるのにな。
私は陸斗君の1番には
なれない。
「…美鈴ちゃん?」
…あ…
「浩太君…」
偶然、浩太君に会った。
「美鈴ちゃん、帰って来たんだ!会いたかったよ!」
浩太君は笑って言う。
「久しぶりだね。私も浩太君に会えて嬉しい。」
気付かれないようにしなきゃ。
また、浩太君に心配かけたくない…。


