それでも、キミが好きなんだ




「そういえば、桜沢。何で予定より早く帰って来たんだ?」


ラーメン屋さんを出ると陸斗君が私に聞く。



「あ、えっと…」


学校が恋しいから帰っただなんて言えない!



「けど、まぁ…桜沢が帰って来て嬉しいよ。」


…え…


「陸斗君…」


「桜沢といると楽しいし。」


…わ…


こんな事言われたらやばいよ。



「私も陸斗君といると楽しいです。」


久々に会えて、本当に嬉しい。



ずっと会いたかったんだ。


声が聞きたい。

顔が見たい。



やっぱり


諦めるとか考えられない。



すると


――♪〜♪♪〜♪〜…


…あ…


陸斗君の携帯が鳴る。



「…はい。」


陸斗君は電話に出る。



すると


「…夏穂。」


――ズキン。


「どうした?何かあったのか?」


陸斗君のいつもより優しい声、優しい表情。