それでも、キミが好きなんだ




「お前、無理して学級委員なろうと思ったんだろ?」


「…え…」


「明らかお前にはきついのに。」


「だ、だって…」


「そんなの絶対だめだ。」


「陸斗君…」


「他人の意見に振り回されるなよ。お前はお前だろ?無理はしない事。いいな?」


「は、はい!」


「よし。」


この感情は何なんだろう。


今まで感じた事のない、
初めての気持ち。



私は


陸斗君という人が
好きになった。



冷たく見えるけど、優しくて暖かい男の子。


けど

どういう好きなのかは
まだ知らない。





――休み時間。


よ、よし。


高田さんに頑張って
話しかけてみよう。


けど

何を話せば良いのかな。



高田さんは派手な人。


ちょっと怖い。



けど


陸斗君と関わっていく内に、見た目じゃないって考え方をする事ができるようになった。