それでも、キミが好きなんだ




だけど


「何だよ?悪いか?俺はただ、お前らの考え方に納得行かないだけなんだが。」


陸斗君が言うとみんなは黙り込む。


「ど、どうしましょうか。」


先生は困った表情で言う。


「先生、俺がやります。」


…え…


陸斗君!?


「高山君が?」


「だめですか?」


「いえ!みんな、高山君で良いかな?」


先生が聞くとみんなが頷く。



「じゃ、じゃあ…高山君で。」


陸斗君…

私を庇ってくれたんだ。



けど


陸斗君が学級委員だなんて…

良いのかな…。


嫌じゃないのかな。





「あ、あの…陸斗君…」


私は陸斗君に話しかける。


「何だ?」


「ご、ごめんね。学級委員になるの嫌じゃない?」


「別に嫌じゃない。」


「あの…ありがとう。庇ってくれて。」


「お前は無理する必要ないんだからな。」


「え?」