すると
「待たせたな。」
…あ…
――ドキッ。
陸斗君が来た。
り、陸斗君…。
「行こうぜ!」
浩太君が言う。
私は陸斗君と並んで歩く。
「へぇ、お祭りってこんな感じなんだな。」
そっか。
陸斗君、初めてなんだたた。
「美味しい物、たくさんあるよ!あと、射的とかくじ引きとかゲームもあるんだよ。」
「へぇ。すっげー楽しみだな。」
「うん!きっと楽しいよ!」
陸斗君が夏祭り気に入ってくれると良いなぁ。
だけど
浴衣の事、何も言われないなぁ。
やっぱり
私が浴衣とか変なのかな。
「タコ焼き食べようぜ。」
「じゃあ、あたしは…焼きそば買う!」
わあ、食べたい物たくさん。
私は冷やしパインとかかなぁ。
「陸斗君は何か…」
「桜沢、あれは何だ?」
陸斗君はかき氷を見て私に聞く。


