「へ、変なのかな。」
「かなりな。じゃあ、俺は図書館行くから。」
「ば、バイバイ…」
「おぅ。」
陸斗君は図書館に向かった。
あんなに怖かったのに…
今は普通に話せてる。
陸斗君は本当は優しくて
良い人なんだなぁ。
ずっと誤解してた。
もっと仲良くなれるかな。
陸斗君と。
その前に何とかしてこの性格を変えなきゃ。
頑張ろう。
「今日は学級委員を決めようと思います。」
学校が始まると、先生が言う。
学級委員かぁ。
「立候補者は手挙げて…」
だけど
もちろん、誰もいない。
やっぱり?
「じゃ、じゃあ…推薦で決めましょう。」
呆れた表情で先生が言う。
すると
「桜沢さんが良いんじゃない?」
…え…


