だけど


「だから、この公式を使って解くから覚えとけ。」


「う、うん…」


私達は図書館で勉強会。



だけど


理世ちゃんは私に気を遣ってか、浩太君に勉強を教えてる。


き、緊張してきた!


陸斗君は私の隣の席でかなり距離が近い。



「桜沢、聞いてるのか?」


陸斗君は私にかなり顔を近付け、言う。


「き、聞いてるよ!」


意識してるの気付かれないようにしなきゃ!


「えーっと…」


私は問題を解き始める。


やっぱり数学苦手だぁ。



わ、分からない!


「バーカ。解き方めちゃくちゃ。」


陸斗君が言う。


「ご、ごめんなさい!」


「そうだな。桜沢はこのテキストのこのページのこの問題全部、解けるまで帰さない。」


「り、陸斗君!?」


「俺、やるからには厳しく行くから。」


り、陸斗君はSだぁ。