それでも、キミが好きなんだ




「けど、ちゃんと目を見て話せよな。」


「…え?」


「ほら、やってみろ。」


えっと…


私は陸斗君を見つめる。


だけど

何でかな。


い、意識しちゃう!

陸斗君の瞳は真っ直ぐで…見つめるとドキドキしちゃうよ。



私は視線を逸らす。


「だめだな。」


「ご、ごめんなさい!」


「少しずつ慣れてけ。」


「は、はい…」


「さて、図書館行くか。」


「陸斗君、早起きなんだね。」


「ああ。毎朝、図書館で勉強してるからな。」


「すごいなぁ…」


陸斗君は中学三年間学年トップって噂聞いたなぁ。


「お前は?」


「わ、私は学校のお手伝いを…」


「へぇ?偉いな。けど、何でお前が?」


「良い運動になるかなぁと。」


それに

人の役に立つ仕事、好き!


「変わってるな、お前は。普通、嫌だろ?」


「た、楽しいよ?」


「変な奴。」


うっ…