それでも、キミが好きなんだ




けど


だめだよ。



こんなんじゃ。


友達として頑張るんだ。



普通にしなきゃ。


辛くてたくさん泣いて。



だけど


それでも、陸斗君の前では普通にしていたい。



ありのままの私でいたいんだ。


陸斗君をまだ好きでいる事がばれたら陸斗君を困らせる事になる。



それは嫌だから。


私は想うだけの恋を選んだんだもん。



だから


このままで良いんだ。


今日はもう泣かない。


泣いたらだめだよ、私。





みんなに心配かけたくない。


陸斗君に気持ちを気付かれたくない。



大丈夫だよ。


いつもの私で頑張るんだ。



だから…


「そろそろ帰るか。」


陸斗君が言う。


「ああ!」


「楽しかったぁ!」



…あ…


そっか。

私が乗れる乗り物少ないから…。