「俺的には美鈴ちゃんのお弁当のが食べたかったなぁ。」
浩太君が言う。
「ごめんね、今日は持って来てないんだ。」
「美鈴ちゃんのお弁当、大好きなのにな。」
浩太君…。
「また今度、みんなで遊ぶ時にね!」
「みんなで…か。」
浩太君?
「美鈴ちゃん、お弁当作るんだ!」
夏穂さんが私に言う。
「は、はい!お料理、大好きなので。」
「へぇ!偉いなぁ。私なんか料理した事ないよ?」
「た、楽しいですよ。」
「じゃあ、今度…陸斗に何か作ってみようかなぁ。」
――ズキン。
き、気にしちゃだめ!
「夏穂、お前…大丈夫なのか?」
陸斗君が夏穂さんに言う。
「まあ、頑張る!」
「何か色々不安だな。」
「り、陸斗ー。」
り、陸斗君。
やっぱり胸、ずきずき痛んじゃうなぁ。


