それでも、キミが好きなんだ




そして


「もういいよ!」


彼は私達から離れた。



よ、良かった。


けど

こ、怖かったぁ。


でも

気付いたら私…高田さんの事、助けようとしてた。


怖かったけど…

逃げなかった…。


「お前にしては無茶するな。男子相手に。」


陸斗君が私に言う。


「ほ、ほっとけなくて…」


すると


「ありがとうね、桜沢さん。」


高田さんが私に言う。


「へ?」


「あと、高山も。」


「おぅ。」


高田さん…。


「あ、あの…」


「けど、あたしは平気だから。もう、あんな無茶しないで。」


「…え…」


「おい、高田…」


「じゃあね。」


高田さんはそう言うと私達から離れた。


「何だ、あいつ。」


「高田さん…」


何であんな事言うんだろう。