それでも、キミが好きなんだ




陸斗君!


「どうしたの?」


私は陸斗君に聞く。


「夏穂待ち。あいつ、委員会だからさ…」


「そ、そっか。」


今日は夏穂さんと帰るんだ…。



「桜沢は?」


「が、学校のお手伝い。」


「お前、よく仕事するよなぁ。」


「人の役に立つ仕事って楽しいから!」


「変な奴。」


うっ…


「きょ、今日は夏穂さんとどこか行くの?」


私は陸斗君に聞く。


「ああ。映画観に行く。俺、あまり映画は観ないんだけどな。」


「そ、そっか。」


「けど、まあ…最近はあいつ、色々忙しかったからな。久々のデートだし、行きたいとこに連れてってやるんだ。」


…え…


そう言った陸斗君の表情は優しくて。



やっぱり


敵わない…。


二人の仲は他のカップルよりもずっとずっと…。



「そっか。何か良いね、そうゆうの。」