「無理しないで桜沢のペースで頑張れ。」
陸斗君が言う。
…あ…
さっきの私の陸斗君への伝言だ…。
「桜沢の応援、ちゃんとずっと届いてたから。」
「り、陸斗君…」
「頑張って来い。ちゃんと見ててやるから。」
「う、うん!」
何だか落ち着いてきたかも…。
陸斗君のおかげかな。
私、頑張ろう!
自分の番が来て、始まりの合図が鳴ると私は障害物を頑張って乗り越えながら走る。
もちろん
網を潜ったり、平均台の上を歩いたり、縄跳びしながら走るとこは苦手だからすごく手こずっちゃうけど。
だけど
いつもより、リラックスして出来た気がする。
ビリになったのに、
失敗ばかりして恥ずかしいはずなのに…
そっかぁ。
陸斗君が応援してくれたから、リラックスして出来たんだ。
私って単純なんだなぁ。


