それでも、キミが好きなんだ




――昼休み。


「珍しいね。美鈴が学食なんて!」


「たまにはね。」


私と理世ちゃんは学食で食べる事に。



「美味しい…」


パスタ美味しいなぁ。



すると


「ね、どうする!?」


隣の席、うちのクラスの子達だ…


「明日だよね!高山君の誕生日!彼女いるのにプレゼント受け取って貰えるかなぁ。」


「大丈夫だよ、冬美!あたし達も渡すから。」


た、誕生日…。



陸斗君の…


きっと

たくさん貰うんだろうなぁ。


「へぇ。誕生日か。美鈴はどうするのよ?」


理世ちゃんが私に聞く。


「へ?」


「何かあげたら?友達、なんだし。」


「う、うん…何にしようかなぁ。」


陸斗君は何が好きなんだろう。


よく小説読んでるからブックカバー作るとか?


いや、手作りは重いかぁ。


「美鈴のなら、何でも喜ぶと思うよ?」


「…え…」