それでも、キミが好きなんだ




浩太君…?


「チャンスって…?」


私が浩太君に聞くとちょうど、バスケの練習が終わる。



…あ…


「陸斗、お疲れ!」


「おー…」


陸斗君は浩太君の元へ。


「お、お疲れ様!陸斗君。」


私は陸斗君に言う。


「ああ。」


「次はサッカーだよね?が、頑張ってね!」


「ああ。サンキュー。桜沢は障害物競争だろ?頑張れよ。」


陸斗君は私の頭を軽く叩き、言うとサッカーの練習へ。


「美鈴ちゃん、顔にやけてる。」


浩太君が私に言う。


「へ?」


「諦める気ゼロでしょ?」


「そ、そんな事…」


なくもないのかな。



陸斗君を好きになる事は叶わない切ない恋を選ぶという事。


だけど

陸斗君を好きでいたいって思ってる私がいるんだ。



だめだめだなぁ。


どんどん好きが大きくなっちゃう。