やっぱり
昨日の事を思い出してしまって、胸が痛み続ける。
二人は付き合ってるんだからキスをするのは当たり前。
分かってるはずなのに…
すごく苦しい。
だめな私だなぁ。
陸斗君を見ると、陸斗君は真剣な表情で本を読んでいる。
陸斗君とクラスで二人きりっていうだけでも胸が苦しくなる。
けど
離れる事なんてできるわけもない。
隣の席じゃなくなっても
私の好きは止まらない。
どうしたら良いんだろう。
「陸斗ーっ。」
――ズキン。
ホームルームの後の休み時間、夏穂さんがクラスに来た。
「どうした?」
陸斗君は夏穂さんの元へ。
やっぱりお似合いだなぁ。
陸斗君のファンみんなが認めちゃうくらいだもん。
私には敵わない。
「美鈴ちゃーん!」
…あ…
夏穂さんは私に気付くと私に手を振る。


