それでも、キミが好きなんだ




笑って言ってくれた…。


「美鈴ちゃん、高田ちゃん!バイバイ!」


「じゃ、じゃあね!」


私は浩太君に言うと、教室を出た。


「あ、美鈴!じゃ、じゃあね。二人とも!」


理世ちゃんが私を追いかける。


だ、だめだなぁ。



また、泣いちゃうとこだった。


陸斗君が普通に接してくれる。



それは陸斗君なりの優しさ。


切なくて辛いけど…



すごく嬉しかった。


だから、私は陸斗君を嫌いになんか絶対なれなくて。


はあーあ。


こんなんじゃ、諦めるなんて難しいのかもしれない。







だけど


「…あ…」


夕飯の用意をしようと、私は冷蔵庫を開ける。



「…わ…レタスがない!」


サラダに使うのに!



スーパーに買い出しに行かないとなぁ。


あと

お菓子も買っちゃおうかなぁ!