「…何かあったの?」
ホームルームが始まると浩太君が私に聞く。
「こ、告白したんだ…」
私は浩太君に言う。
「…え…」
「もちろん、フラれちゃったけどね。」
「そ、そっかぁ。」
「だから、今日から友達で頑張るって決めたの。結局、離れても諦められないんだって分かったから…」
「美鈴ちゃん…」
「す、すぐには諦められないかもしれないけど…」
「そっか。」
陸斗君とは友達でいたい。
やっぱり
側にいたいんだ。
陸斗君と離れちゃうのはすっごく寂しい。
だから
友達として側にいられるように頑張らなきゃ。
「告白したんだ。」
「う、うん…」
昼休みになると、私は理世ちゃんに昨日の事をみんな話した。
「そっか。けどさ、高山も美鈴の気持ち、考えてくれても良いのにね。」