「じゃあ、応援しろよ。俺、結構出るからさ。」
「り、陸斗君は…何出るの?」
「徒競走と綱引きとリレーと借り物競争とサッカーとバスケ。」
わわっ…
「す、すごい!」
「あまり休憩時間ないから大変なんだけどな。」
「わ、私!応援頑張る!」
「おぅ。頑張れ。」
嬉しいなぁ。
陸斗君が普通に接してくれるから私もいつも通りにしていられる。
もちろん
辛い気持ちはまだある。
けど
もう、泣かない。
陸斗君の前では
笑顔でいたいんだ。
いつもの私で。
――ガラッ。
「おっはよう…」
陸斗君と体育大会の話をしていると、浩太君が教室に入って来た。
「あ、浩太君おはよう!」
「おはよ。」
「お、おはよう…」
浩太君は私と陸斗君が普通に話してるのを見て、びっくりしてるみたいだ。