ゆっくりで良いんだ。


陸斗君を諦めるのは
時間がかかるかもしれない。



けど


それでも、良いんだ。



好きなのは仕方がない事だから。


――好きになってくれてありがとう。



陸斗君のその言葉が私の不安定だった心を救ってくれた。


明日から

友達で頑張るんだ。



「じゃあ、また明日な。」


「う、うん!」


陸斗君は先に帰った。



これで良いんだ。


「…っ…」


私はしゃがみ込み、再び涙を流す。


答えは分かってたんだけどな。



フラれちゃった…。


こんなにたくさん誰かを想って涙を流すのは初めてだった。



明日から

陸斗君の友達として
頑張るんだ。



だから


泣くのは今日だけ。


明日からは普通にしなきゃ。



初めての本気の恋は

切なくて苦しい恋でした。